読書メーターまとめ(2013/3)

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2678ページ
ナイス数:19ナイス

生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)感想
4コマ漫画を「そうしていると」「そろそろ」「でも」で繋げたような小説。セリフばかりで小説にしているのがすごい。おそらく作者は、適当にボケを並べて、ネタがなくなったら次のシーンへ飛んでいるだけだと思う。だがそれでも面白い。残念なのは『メンバーたちがプライベートで問題を抱えている』ことが、さらっと出てくるだけなので印象に残り辛い。ところで、彼女たちは息を切らすほどボケとツッコミの応酬をしているが、どうやったらそこまで喋れるのだろうか。疑問に思う反面、羨ましい。それだけ本気でぶつかれる相手がいるのは、貴重だ。
読了日:3月30日 著者:葵 せきな
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)
読了日:3月27日 著者:村上 春樹
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫)夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫)感想
短編小説の書き方が参考になりました。「なるべく意味の無い項目を20くらい用意(サルと将棋を指す)」→「3つ取り出し、組み合わせて1つ作る」→「話5本分で15項目使い、残りの5つは捨てる」。浮かび上がってきたものには、内的な必然性があるから、自然に収まっていくそうだ。そして、短編小説でヴォイスのあり方や、視点の動きを試験して、長編に活かす。このシステムはすごいと思いました。「小説を書きたくなるまで待つ」「毎日同じ時間、同じ枚数を書く」「地下に潜って、恐怖を感じることでも正確に描写する」なども参考になりました
読了日:3月26日 著者:村上 春樹
李陵・山月記 (新潮文庫)李陵・山月記 (新潮文庫)感想
漢字ばかりの本なのに読みやすい。リズム良く読めるように、文章の区切りや漢語を適切な位置で使っているからだ。「性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く」のリズムが特に良いと思う。山月記では、臆病な自尊心と尊大な羞恥心(才能の暴露を恐れる)が良かった。僕は「趣味が合わない」と思い友達を作らなかったが、自信の無さが原因だったのかもしれない。時間と才能を空費させないために、人との交わりは大事にしたい。また、この言葉は派生させて遊ぶこともできます。「己は電車内で席を譲らなかった。我が用心な親切心と献身な猜疑心のせいである」
読了日:3月13日 著者:中島 敦
街場の現代思想 (文春文庫)街場の現代思想 (文春文庫)感想
前半は「文化資本格差」について。家庭で無意識に身につけた知識と、学校で得た知識には差がある。前者にはゆとりがあり、後者には前者に対する気後れがある。しかし後者は知識に価値を見出しており、結果的に知識の創造者になれる。後半は、若者の素朴な疑問(敬語は必要か、結婚はお得か、他人の身になって考えれるかなど)への回答。敬語の意味を「鬼神は敬してこれを遠ざく」と説明する。案を叩いた文はこれ。「身の上相談のコツは、質問者が聞きたがっている答えを質問者が気づいてない理由に基いて告げる」「話の原因結果を入れ替えて考える」
読了日:3月10日 著者:内田 樹
池上彰の新聞勉強術 (文春文庫)池上彰の新聞勉強術 (文春文庫)感想
「新聞とはどういうものか?」「どうやって書かれているか」を元に、新聞の活用法を考えているので、本質的でわかりやすい。記事を書いているのはサラリーマンなので、自社に都合の悪いことは書かない、だから比べ読みが必要だ。ネットやTVのニュースは、新聞を元ネタにして作っているので、やはり一番は新聞だ、などなど。夕刊は特集と世界のニュースが面白いこと、新聞の上の番号が大きいほど新しいこと、新聞の独特の言葉遣いの意味なども書いてあり、思わず新聞を読みたくなる。特に、社説のつかみで筆者の教養がわかるのは面白いと思った。
読了日:3月9日 著者:池上 彰
哲学者かく笑えり (講談社文庫)哲学者かく笑えり (講談社文庫)感想
ユーモアエッセイなのだが、哲学的なギャグが多くて面白い。健康法の原理では「自律神経は、湯と水を交互に浴びると活性化されるのに、冷房で内外気温差が大きくなると障害を起こす」「歯を磨く人間だけが虫歯になる」「自然に返ると健康になる。しかし、何が自然かはそれぞれの都合で勝手に決められている」というすごい発見がされている。健康志向はうさんくさいから避けてきた私とは、考えの深さが違う。卒業式の言葉も良い。「みなさんが卒論をやぶれかぶれで出しているように、私もみなさんをやぶれかぶれで社会に送り出そうとしているのです」
読了日:3月5日 著者:土屋 賢二
小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)感想
小僧の神様、良い話だと思います。小僧の仙吉に鮨をおごる様がいいですね。議員Aが先にお金を払って立ち去って、かみさんが障子を閉めきってくれて……。仙吉が思う存分食べられるようにする心配り、粋ですねぇ。Aは親切にした後、まるで悪いことをした気になります。「善事だという変な意識があって、それを本統の心から批判され、裏切られ、嘲られている」この気持は何となくわかります。親切って、いい気分になるからいつまでも心に残る。そうなると、自慢してるんじゃないか、褒められたいんじゃないかという考えが渦巻いてきます。
読了日:3月3日 著者:志賀 直哉
きまぐれロボット (角川文庫)きまぐれロボット (角川文庫)感想
ハッピーエンドじゃないのに、胸がほっこりするのが好き。「新発明のマクラ」では結局、マクラで寝ても英語は話せなかったのに、なんだかクスっと笑える。「きまぐれロボット」には、万能なのに、時々故障したり逃げ出したりするロボットが登場する。逃げたロボットと追いかけっこをするシーンが面白い。そして、思わず納得させられるようで納得行かないオチが出てくる。この絶妙なバランスのオチが星新一の魅力だと思う。他にも、「博士とロボット」「なぞのロボット」も好きです。
読了日:3月2日 著者:星 新一

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