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少年Aの出版について

NHK「自分の存在を確立したい」「自分のことをわかって欲しい」という理由で本を書く。

2日のクローズアップ現代、少年Aの出版の是非についての特集を見る。
出版は当然ダメだとして「犯罪者が自伝を書く、多数の人が読む」のがどうして重要なのか考えてみる。
あと、ゴーストライターが書いてる可能性も無視している。

自伝を書くとは「自分の人生を、他者に受け入れられる形に作り直すこと」である。
作り直すというのは、もちろん改ざんも含まれる。

僕は日記をつけているが、日記ではちょくちょく嘘を書く。
大したことをやってなくても、やっぱり書く以上は何かあったことにしないといけないからだ。
そう思って必死に思い出すと、自分が意外と面白いことをやっていたことに気づく。
たとえそれが嘘だったとしても、ほんとうにあったことのように思えてしまう。

例えば、ラーメンが自分の好みでなかった場合「店に入った時からそういう予感はあった」と嘘を書く。
不思議なもので、こう書くと「店員の態度の悪さ」とかが鮮明に思い出される。
(食べたときはそんなこと思ってないのに)

こういった改ざんは無意識に行われる。
そして、改ざんによって、自分一人でやった行為だとしても「社会と繋がっている」という感覚が得られる。

なので、自伝を書くのは更生としては有効だと思う。
だが、事実が書いてあると考えるのは危険である。
書いてあるのは少年Aにとっての真実のみだ。

 ◆◇◆◇

「社会が、犯罪者の自伝を読むことによって得られる効能」。

ヒトラーの『わが闘争』を漫画版で読んだことがある。

ヒトラーは
『ユダヤ人は多大な資本を使い、労働者であるドイツ人を支配している』
『ドイツを元に戻すには、ユダヤ人の殲滅が必要だ』
と主張した。

僕は、ヒトラーの考えはそんなに変ではない、と感じた。
ユダヤ人を『自民党』『マスコミ』とかに置き換えたら、今の日本と変わらない気がする。

なので、この少年Aの本を読むことによって、少年Aの行為が変ではないと感じる人が増えるのではないか。
少年A本の読者10万人に「この事件の原因は『少年A、(少年Aの)親、社会』のどれですか」というアンケートとったらどうなるんだろう。
個人的には「20、40、40」くらいになると思ってる。
犯罪者の出版は「犯罪者が100%悪い」という社会的同意がないと問題だ。

もちろん「不幸に陥っているときは、自分の判断力を過信しないほうがいい」みたいな教訓もつくれる。
だが、そういうのは羅生門でも読めばいい。

少年Aの本が読まれる必要はない。
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