運命のボタン

即興小説トレーニングの推敲。
今回やるのは運命のボタン
お題:3月の多数派 必須要素:ハッピーエンド

技巧的な修正

1年ぶりの挑戦でカンも鈍ってるので初歩的なことをおさらいしよう。

場所変わったら説明。
人が増えたら説明。

(例文)
「おはよー」
 そして、隣にいるコイツとの登校も2年目になる。友達としても2年目だ。
 実を言うと、僕は彼女に一度告白されたことがある。


説明なしにいきなり人が増える。そのせいか、3行目が唐突だ。何か容姿を書こう。
「彼女と一緒に歩いていると、僕の心は浮足立つともに、まるで迷宮みたいに混乱してしまう。僕は勇気を出して隣を見る。肩まで伸びる艶やかな髪は春の日を吸い込んで、春の妖精のような輝きを放っている」とか。

お題と必須要素の使い方

僕はあらかじめ、ストーリーと最初の一行を決めている。そこへお題と必須要素を無理矢理混ぜる。
序盤にストーリーを考え込んでしまうと手が進まないからだ。お題からストーリーを考えるのはリスクが高い。

3月という時期には、ハッピーエンドを約束する行為がたくさんあるようだ。


かといって、無理矢理すぎるとこじつけ感が出る。昔作った原則を思い出そう。
課題は分離せよ。

「3月は別れの季節で、たくさんの生徒が再会を誓ったり、秘めた思いを打ち明けたりしていた」はどうだろう。
3月と多数決を分離。さらに、多数決という言葉を直接使わないことで、こじつけ感を減らしている。

必須要素のハッピーエンドは、普通に使ったほうが書きやすかったと思う。

ストーリー

即興小説は時間がないので、最初の段落で結論がわかるようにしたほうがいい。
この小説は、悪夢の理由が判明するか、押しボタンが作動するかすれば終わるようになってる。

ただ、その後の展開で悩みすぎた。
アンチクライマックス方式で書くなら、その後は過去を書くべき。
やるべきはトラウマの解消だ。

で、トラウマを解消するための型も作らないと。
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月をつかむように

月をつかむように


 久々に見直してみる。
 でもそれだけじゃダメだよね。たまには完成版を作らないと。
 『今の自分の文章力で書ける理想の小説』をはっきり描こう。まずは目標を決めなくては。

 ◆◇◆◇

ゴリラ座には一等星も二等星もない。だから、オリオン座みたいにはっきり見えるわけじゃない。だから他の星には煙たがられてる。
 でも、ちゃんと夜空に浮かんでいる。それも、?日じゃなくて、月が三日月になった頃だけ。ゴリラ座は、三日月の飛行線上にしっかりと待ち受けてる。


 お題の『調和したゴリラ』から連想。
 『AではなくBだ』という文体で書き始めると、伏線回収がしやすいのでオススメ。
 『Aであることに悩んでる話』を書いて、最後は『それってBなんじゃない?』でシメる。

19歳の春。僕は、東京に星がないことを発見した。


 断言でスタート。
 多分だけど、人間が文章を読む目的って『モヤモヤした気持ちをハッキリさせるため』なんだと思う。
 小説の人物がハッキリと自分の気持ちを言うのを見て、自分の中のモヤモヤが晴れる。そういう体験は何物にも代えがたい。

朝はまるで、時限爆弾でも抱えてるかのように急ぎ足で電車に乗る。
夜はまるで、ちょっとしたはずみで押してしまいそうになるミサイルの発射ボタンを持っているかのように電車を降りる。


 これは小説を読んでた時に思いついた比喩。(何かは忘れた)
 うまい比喩を見つけたら、ちょっと変えてパクる。これが比喩上達法。
 時限爆弾はタイムカードの暗喩。ミサイルは爆弾から連想。

「発表する小説、もう決めた?」


 この台詞は、話の着地点を決めるのが目的。
 序盤でしっかり決めておけば、中盤がダラダラしてもしっかりオチに繋げられる。 

日野さんの手は僕の手にすっぽり収まっても、心までそうはならなかった。


 体と悩みが一致しても、心はすれ違う。いいね、小説っぽいね。

◆◇◆◇

 そして時間切れ。
 三日月をバナナに喩えるのはいいとしても、僕と日野さんの問題が解決してないから未完ですね。

 もし続きを書くとしたら……
 日野さんは部長と付き合うけど、何年か後に精神を病んでしまう。
 主人公はそれをどこかから聞いて、日野さんのために書いた小説の書き直しをする。
 ――とか?

 ここまでの説明を見返してみると、『小説っぽく見える文章」を書こうとしてることがわかる。
 それ自体は悪くないが、なんというか『完成させよう』という気持ちが入ってない気がする。
 自分の内側から出た物語じゃないせいだろうか?

打算的な背中

打算的な背中
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「お題:打算的な川 必須要素:2000字以上3000字以内」

前回と同じ「○○な☆☆」パタ-ン。今回も分離。
必須要素は、文字数で狙うのと、そのまま使うのがある。
個人的にはそのまま使いたい。
必須要素がちゃんとないと、次に書くことが思い浮かばない。

打算的というと、「男に貢がせてる悪女」しか思い浮かばない。
辞書によると、別に女じゃなくても良いらしいね。知らんかった。
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ミキちゃんは一応実在します。
高校1年のとき、僕の左前の席にいました。
特に打算的ではないですけどね。
モデルいた方がイメージしやすいって斉藤栄さんが言ってたので。

彼女はセーラー服の裏にある秘密を隠していた。それは川だった。
なだらかに隆起した肩甲骨から、ふっくらとしたお尻に向って、奇妙なS字を描いている。
そして、ブラジャーの金具がある辺りはまるで闇の入り口のような奥行きを持っていた。


大塚英志さんの言う「」です。
徴とは「体の一部に何かが付いてる OR 置き換わってる」みたいな状態。
この徴の問題を解決すれば勝手に小説になります。
徴は、読者に「自分らしさ」の問題を突きつけるのです。
……でもこのシーン、一体誰視点のモノローグなの?

あ、あと「なだらか」とか「ふっくら」でセクシュアルにしてるのも技術です。

で、こっからは「国境の南、太陽の西」が入ってくる。
具体的に言うと「吸引力」と「一人っ子」。

天の川が出てるのは、「素晴らしき日々~不連続存在~」を出したかったから。
「夏の大三角が天の川を飲み込む」とか
「感性的なものの範囲を超えることのない想像力は、
線と三角形との比例関係に立たず、また量的に区別されるから、
線は三角形足りうることを把握できない(ニコラウス・クザーヌス)」とか。

今回のミッションは引用。
読書メーターの「渾身の一行コミュ」から持ってこようとしたのですが、思いつかなかったです。
次回に持越し。

「私は打算的だから、2000字以上3000字以内も話す気にはなれないわ」


得意技です(キリッ)
無理やりオチをつけるのは15分即興で鍛えたからね。
(で、落ちてるのか?)

この後の展開。
背中の川を主人公が観察し、感じたことをいう。
ミキはそれを聞いて、自分に当てはめて考える。
背中の川が消える。

「地獄先生ぬ~べ~」かよ。
主人公の頼りっきり問題の解決もしないと。

物書き専用奈落

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物書き専用奈落
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「お題:早い奈落 必須要素:アクション」
舞台劇について書くと絶対被るなと思ったけど、一人しかやってなかった。
奈落を舞台装置だと思ってる人が少なかったのか?
ま、自分も名探偵コナンのニューヨーク回のおかげでたまたま知ったのですが。

即興小説のお題で「○○な☆☆」がでたら、○○と☆☆を分けると良い。
そして、どっちかについて書き始める。
もう片方は後で使う。

今回の「早い奈落」は、「早い」から考えました。
まず、料理終わるより「早く」電話がかかってくるシーンを書きました。
そして、電話で「奈落」に招待される話に持って行きました。

今回はあまりストーリーを考えずに作ったので、文字数が1885字に増えてます。
後半の、実体験(松阪城への観光)を混ぜたあたりから筆が乗りました。
(前半の会話文は苦労しましたが……)
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今回はねじまき鳥クロニクル風にスタート。
料理中に知らない女から電話がかかってきます。

順路を登り、彼女の指定した「物書櫓跡」にたどり着くと、ひんやりした空気が頬を打った。
月が、青黒い空にぽっかりと大きな穴を空けていた。


他動詞を使った表現。
他動詞は小説に躍動感をもたらします。
自動詞だと「肌寒さを感じた」「月が浮かんでいた」で、物足りない。


『早く出られる』と思って書くのと、『1時になるまで出られない』と思って書くのとでは全く違います。


一応、「おおっ」と思わせるセリフが来たので、小説にはなってると思う。
その後の「確かに、それは僕の小説観にはなかったものだ」は余計だったかな。
最後は力強いセリフで〆たほうが良い。

真夜中の紳士

真夜中の紳士

思いつきで「ケータイ小説×百合」なんてやるんじゃなかった。
それに、「思うままに書く」って宣言してたじゃん。
なんで方程式に当てはめようとしたん?

ケータイ小説の方程式(筆者作)は

[1]  主人公が金、恋愛などでひどい目に会う
[2]  同じ立場の人間が現れて仲良くなる
[3]  主人公のかわりにひどい目に会う
[4]  主人公が助ける。または立ち向かう、見つめる、逃避するなど


……1までしか書けてないよね?

今後の予定としては

  高橋先生が大崎さんを襲って、中学の出来事がフラッシュバックするけどなんとか振りきって助ける。
  大崎さんが「親切心のおかげで主人公に助けてもらえた」とか言って、傷が回復する。

こんな感じかな?
百合は、正反対のキャラと徐々にくっつけるだけだから簡単(石を投げないで)



「お題:気持ちいい紳士 必須要素:丑三つ時」
これを見て「丑三つ時に本性を表す紳士」は、まずまず。
丑三つ時の使い方が被るのを、想定してないこと以外は。

草木も眠る丑三つ時を変えて
「うさぎも眠る宇治金時」というのは却下ですねわかります。

家に帰って服を脱いだ時に、肌が得体の知れないものに締め付けられる感覚はあったけど、
それ以外はごくごく普通だと思う。


ここらへんが村上春樹的な文体。
なんかうまい小説書いてる気分になれる(気のせいだけど)
全部オリジナルだとしんどいから、適度に入れてくのは大事だと思う。

ラーメン3つ

ラーメン3つ

1年ぶりの反省。そして1年前と同じ反省。
う~ん、なかなか進歩しない。
そして3000字超えはいつの日に。

最近の即興は、うまくまとめようとしすぎてるね。
速くかけてた頃は、大塚英志さんのキャラクターメーカーを参考に書いてた。
次回はそうしてみるか。

さて、書いた当時を回想。



お題「許されざる解散」と「ラーメン」を見て五分ほど考える。

ここで衆院解散とか、安部総理が3500円のラーメン食べるとかはベタだよなぁと思いやめる。
他の挑戦者とお題の使い方が被るのは良くない。
「どうせ同じ話だろ」と思われ、読まれない可能性が高い。

結果、「許されざる」の内容を隠し、徐々に明らかにしていく方針を取る。

今思うと……
ラーメンの好きなところをあげ、最後に『好きは嫌いを含んでいる』で締める。
「誰が政治をダメにしたのか」をミステリ風(土屋賢二味)に解き明かす。
などもあったかな。




では、文章の添削。まずは良かったとこ。
今作は、「ノルウェイの森」に似てる気がするね。
文体もそんな感じするし、オネットの描写が直子っぽい。


「H2O」「オネット」「サンジェルマン」は、PC周りにあった物を適当にw
即興小説トレーニングで最も苦労するのは名前。
でも、身近なものから作れば苦労は半減(多分)。

 彼女は言葉に詰まった。
 その言葉の続きは、まるで宙に浮かんだみたいに消えてしまった。
 彼女はかまぼこ柄の髪留めをいじりながら、言葉の浮かんでいる空間をぼんやりと見つめていた。
 僕とサンジェルマンは待ち続けた。
 ラーメンもスープもチャーシューも、何もかもがぐっすり眠り込んでしまったみたいに静かになった。


この辺が村上春樹っぽい。
自分の文体に組み込めた感じがする。


初めてあったときは、彼女はれんげの上に麺を載せ、そこから箸を使って食べていた。
僕はその仕草を見るのが好きだった。
僕達の食べるラーメンが、より美味しそうに見えた。
けど、サンジェルマンに指摘されてからは、すっかりやめてしまったのだ。
もう戻らないのだ。


消失を描けばオチになる法則を利用。
わけわかんない消失でも、読者は勝手にいろいろ想像してくれる。
2回消失を書くと、さらに効果的。


きっとあの時間は戻らない。
スープは飲み干された。替え玉はできない。


うまいこと言えばオチになる法則を利用。
「ああ、これが言いたかったのね」感が出るのが要因?



悪いとこ。
とりあえず、ストーリーに詰まったら場面展開したらいいと思う(森博嗣が言ってた)。
今回なら「彼女を追っかける」とか。

場所に関する描写が一切ない。
せめて3人がどこに座ってるのかは書いたほうが良い。

タイトルは「ラーメン3つ」と注文する機会がなくなることを意味している。
だったら作中でも出したほうが良い。
最後は、全員がバラバラに店の外に出て、ラーメンの容器3つが店内に残されてるとこで締める。

即興小説バトル反省(2014/3/29)


        なぜ『雑踏』と言うのか?

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 応用情報技術者試験が終わった。左手で解きました。
 しかし、タイプ速度は上がらず。
 左の小指がぎこちないので、ピアノで鍛えようかねぇ。

 僕はめっちゃ雑踏の中にいた。
 だが、即興小説をこのような形で始めるのはよくない。極めて無味乾燥で、平坦で、安易な小説になることが予想されるからだ。


 今回はO・ヘンリの「アラカルトの春」の冒頭っぽく。


 お題は雑踏についてなのだが、このまま雑踏なんかの話を読んでもつまらないと思う。
 雑踏の話は他の参加者さんに任せて、僕は、小学生がいかにインフィニティかについて語ろう。


 この展開は素晴らしいと思う。だが、後の変態度が足りない。


 大学で経済について勉強するはずが、ロックやサッカーについて勉強したような経験を持った人でも、この小説の肩透かしが鼻についてきてるだろう。
 みなさんのご想像の通り、この小説は終始この口調である。
 しかし、乙女という文字を崩してみると、26に見えることがある(乙女は26歳までと言いたいのではない)。
 物事は、違う角度から見たほうが面白いと思う。


 「読者のことをちゃんと見てますよ」アピール。
 内田樹の本に、語りかける相手を気に掛けるのが大事と書いてあったので。
 こういう文章を混ぜておけば、多少脱線しても許される気がする。


 今は3月の終わりだ。
 人々は、痛みを伴わない脱皮のようにコートを脱ぎ捨て、マフラーを解き、春の風を体に染み込ませようとしている。


 これは春樹気味の比喩。結構板についたかな?


 人間中心の社会形成に同意し、自然をおろそかにしてしまう。保護という名目で破壊し、保存という名目で放置する。


 これは森博嗣?


 この手の問題で記憶に新しいのは「尖閣諸島」と「釣魚島」だ。釣魚島の方が印象が悪いのがおわかりだろう。読者の方々には、尖閣諸島と呼ぶようにして頂きたい。


 中盤で思いついた文章。
 オチになりそうだと思ったので、ラストにもっていった。この判断はナイス。

テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

即興小説バトル反省(2014/3/22)

    すれ違いの杏仁豆腐

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 百合ふたたび。
 『エビスさんとホテイさん』『三日月の蜜』等ですっかり嵌ってしまった。
 しかし百合って、今回のお題『ダイナミック』の対極ですよね?

 執筆速度が上がらない(切実)。今やってるトレーニングは……
 ・イータイピング
 ・食器洗いで左手の薬指と小指を使う
 ・とにかく左手を使う

どうして合同説明会みたいなイベントがあるんだろう。一箇所にまとめたところで、やっぱりわからないものはわからない。ちょうど、私が今日ついた溜息をまとめても何もわからないのと同じだ。人形博物館のからくり人形みたいな動きで、メモをとったり頷いていると、すごく情けない気分になる。


 溜息の喩え、自分らしさが出てていいなぁ。全く別のものを持ってきて、ビシッと嵌ると気持ちいい。
 からくり人形に喩えてるトコは、小説テク『ダブルメタファー』(たぶん筆者考案)を使っている。普通に人形に喩えるより、人形博物館のからくり人形に喩えた方がリアリティーが増す。
 『言葉が胸に刺さる』より『鋭い言葉が胸に刺さる』の方が良く見える。これもダブルメタファーの効果。
 比喩は二重仕掛けが良い。

引き伸ばされた袋小路にいるみたいだった。どこまで言っても、私は出口にたどり着けない。


 羊をめぐる冒険(村上春樹)より。ドンドン読んでドンドンパクるのが上達の秘訣だと思う。

さっきもらったパンフレットに目を落としていると、後ろから肩を叩かれ、思わず震える。「ご、ごめんっ」という声の主は、明日香だ。


 元気一杯な明日香が、少し動揺する。短編小説なので、相手の二面性を早めに出してみた。この作戦は成功したと思うのだが……どうだろ?

人間は誰しも、自然に笑ったり綺麗な声が出せるわけじゃない。泣くことだってそうだ。私はあまり得意じゃない。生まれつきそうなんだと、私は10歳のときに確信した。自分の名前が千尋なのは、遠くばかり見てボーっとしてしまうことを予言していたんだ。


 小学生の時に真理を見出すシーンはドキッとするよね。
 今回の名前、千尋は『チモロ』。明日香は『人材派遣アスカ』。和委志千雅さんの、シゲキと胡頽子みたいなネーミング使用。
 実は、この日の午前中に合同説明会に行っていたのです。
 どうせなら、企業理念を性格に反映させたほうが面白かったかも。次からは「企業×企業」のカップリングを考えて就活しよう(?)

「千尋どうだった? イイトコ見つかった?」


 漢字、ひらがな、カタカナを書き分けることでキャラを立たせる。ラノベ読んでて、大事なテクだと思った。

すると、いきなり明日香は私の手を握ってきた。体温が伝わるより先に、心臓に勢いが伝わってくる。


 初めて書いた百合っぽい描写。中々いい雰囲気だと思うけど……読者はどう見ているのか。

学食で一人で晩御飯を食べていると、いきなり隣の席にやってきて、私の杏仁豆腐を半分奪っていったんだ。そのまま惜しげも無く口に運び、無邪気に「おいし~い」なんて言うもんだから、「次はわさび入りにしてやる」と思った。


 『わさび入り』は、和委志千雅さんの影響。主人公に、自分の中の否定的な部分のみを投影。いつもより意地悪になってて面白かった。
 ただ、明日香には投影しない。相手の内面がわかったら、百合の良さがなくなるでしょ?

あの、いびつに欠けてしまった杏仁豆腐が、妙に切なくて、悲しさとは別の気持ちにさせた。そのことは私をひどく混乱させて、なんだか逃げだしたい気分になる。


 『欠けているものを見て心が埋まる』のは、百合っぽくて良いと思う。
 『悲しさとは別の気持ち』と、ボカしているのも百合っぽい(当社比)

デザートを奪う代わりに、私にくれたのは卵焼きやゆで卵だった。定食を頼むと必ずついてくるやつだ。「嫌いなら頼まなければいいのに」と言うと「だ……だって、今日はイチゴムース付きなのよ!」などと、子供みたいなことを言う。


 定食にイチゴムースが付いてくるのは、Kanonの名雪の影響。
 台詞は『三日月の蜜』とほぼ同じ。

明日香の鞄の中を見てみると……何も入ってなかった。
私は、何が起こっているのか、何を言っていいのかがわからなかった。私が黙っていると、明日香はすこし崩れた笑顔を見せた。涙が頬を伝っていた。


 たくさん企業の話を聞くかのように言っておいて、全く聞かなかったというデマ。別にダイナミックではない。
 最後は恋が成就しないといけないのに……なぜ暗いエンドに?
 やっぱ、序盤に『ダイナミックなデマ』を言うべき。本当はコスプレイベントなのに、企業説明会だと嘘をつくとか。みんな画一化されたスーツ着てるし、コスプレと言っても違和感はない。企業の話にも嘘はたくさんあるはず。しっかり見抜いていこう。何事でも、追求していけばネタになる!

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【総評】
 小説を書いていない時間の過ごし方で、作品の質が決まる。
 日常にある一つ一つの事をいい加減に過ごしていると、書くことが画一的になる。
 自分が熱中していたことしか書けないからだ。
 あと、今回はキャラの容姿を書いてない。意図ではなく実力不足。笑顔が似合うのって、どんな髪型?
 性格と容姿の関係を、しっかり捉えられるようになりたい。

テーマ : オリジナル小説 - ジャンル : 小説・文学

即興小説バトル反省(2014/3/15)


    『小説専門学校 ――就職率0%――』

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 『お題:綺麗な小説訓練』『必須要素:マクガフィン』
 難題だった。マクガフィンとは何か。
  (大意:話を進めるには必要だけど、他のものには置き換え可能なもの)
 普通に小説を書けば一つくらい出てくるだろうとも思ったが、一応語句として登場させた。ぎこちなかった。
 使い慣れてない単語は、使い慣れてない単語として使う方が良いだろう。

 小説の内容は『ベスト・キッド』みたく、一見小説に関係なさそうな訓練が、小説に役立つというもの。

「くらえっ、オレンジシャワー!!」


 これ、『リトルバスターズ!』のバトルを参考にした方が良かったなぁ。黒ひげとうなぎパイが面白いのに。

一応、ステージの上にピコピコハンマーとか腐ったきゅうりとかが置いてある。


 ここで色々出しておくと、後々の伏線にしやすいのに。武器にしたら面白そうかを考えちゃダメだ。思い付いたことを書かないと。考えるより、考えずに文字数を稼いだほうが、話をまとめやすい。
 腐ったきゅうりは村上春樹。

オープンキャンパスや体験入学では、小説の講義の後、ワークショップで小説を書いた。キャラクターの身体に『徴』をつける(例:頭の後ろに口)ことで、魅力的な主人公が書けた。


 この小説を書くキッカケになった『キャラクターメーカー(大塚英志:著)』より引用。
 やはり、何もないトコからは小説は書けない。
 即興小説バトルに勝つには、一週間をどう過ごすかにかかっていると思う。

僕が書いたのは、首にバーコードがついている主人公が、跡を消そうとして首をこすり、益々バーコードがくっきりと見えてしまう話だ。周りの人は、主人公のバーコードが生まれつきとは知らず、引っかき傷だと思っていて、主人公を避けるようになる


 ここは事前に考えていたトコ。
 1時間小説を書き続けるのは難しいから、ある程度の飛び石は必要。

一度も書いたことがないのは僕と、後ろの席の女の子ぐらいだった。


 急に女の子が登場。そして急に消える。
 同じ立場の人間は、謎めいていた方が良い気がするし……OKかな?
 最初に出てたバトルの相手、パートナーって感じじゃないし。

ときどき先生が「君たちの目標は何だ」と問いかけ、学生の目を覚まさせる(これは比喩ではない)。


 これは森博嗣のジョーク。今回もパクるぜ。

今日見た映画『ショーシャンクの空に』は実に退屈だった。そもそも、ストーリーがわからない。「ああやれば逆境からでも逆転できるのか」とは思ったが、小説家になる人間としては洞察が浅いだろう。


 勿体無い。カッコイイ台詞を引用すれば、読者を惹きつけたかもしれないのに。
 引用はラクだし、小説全体を引き締める。積極的に使っていきたい。
 何かに接したら、最低でも1つは学ぶことが大事。

 が、この学校の授業にもついに転機が訪れる。夏休み明けの授業で、ついに小説技法のレクチャーが行われることになったのだ。
 課題は『モノバトル』で体験したことを生かし、小説を書くことだった。


 残り時間わずかなのに、新たな展開に進むのは良くない。
 どうせ進めるのなら、卒業研究でいきなり小説書く方がドラマチック。
 で、結局書けなくて「専門学校に通ったのに、全然専門分野の勉強ができなかった!」「大丈夫。大学に行ってる奴らも同じだから」と。

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【総評】
 最初の一文を書くのに10分考えたのが勿体無い。
 お題が小説だったから、普通に書くとみんなと被りそうな気がした。しかし、実際はみんな違う話を書いていた。意識しすぎだ。
 いつもどんな風に小説を書いているか、正直に書くだけでも良かった気がする。
 変に奇を衒う必要はない。無いものは出せないのだから。

テーマ : オリジナル小説 - ジャンル : 小説・文学

即興小説バトル反省(2014/3/8)


 スターライト・グリーンライト

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 同性愛ということで、初の百合……だったのに、中途半端に終わってしまった。
 毎度毎度思うが、小説のテクニックで最も大事なのは終わらせ方だ。
 それが出来れば、作品を書く際に余裕が生まれ、文章に磨きをかけられる。

私たちが歩いているのは線路の上。ううん、正確には間。人間が地球の上にいるのか中にいるのかくらい、どうでもいいことだけど、気にする人だっている。例えば、私。


 自分らしさが全面に出てると思った場面。
 哲学を応用した言い回しが板についてきた。自然にこういう文章が浮かんでくる。


星空みたいな美知花。線路を歩いている私には、いつまでたっても美知花の元にはたどり着けない。


 人物を物に喩えると、その後の描写が凄くラクになる。
 『天井×床』みたいに、対極だと尚良い。欠点を埋め合う場面は、そのままクライマックスに使える。
 (今回は『星空×線路』。なのに名前が『美知花×茉莉』。『星羅×美知花』とかにすべきか?)
 表情や場面や心情の変化を、喩えた物を使って書くと綺麗に見える。良いとこずくめのテク。


強い私は傷つけられて、弱い私は慰められる。偽物の私は可愛がられて、本当の私は無視される。


 日記の文章をコピペしたとこ。
 元ネタは『若き数学者のアメリカ』の、『強すぎる時には私を鎮静し、弱すぎるときには心の拠り所となって私を支える』
 小説で良い文章を見たら、TKP(ちょっと変えてパクる)をするようにしてます。
 やっぱ、コピペすると浮いて見えるね。急に言葉遣い変わってる。


黄色くぶッといロードローラーで均したように、平坦な道が映った。この道がどこへ続くのか、私には想像もつかない。美知花だってきっと知らない。ガレージも、蠍の三角標もない。ゲームもないし、音楽だってない。誰も、私たちのために歌を唄ってくれない。


 ・黄色くぶッといロードローラー(ボカロ)
 ・蠍の三角標(銀河鉄道の夜)
 ・誰も、私たちのために歌を唄ってくれない(カンガルー日和)

 パクリが続く。
 こうやって様々な作品を巻き込むと、作品に厚みが出るし、作者の教養のアピールにもなる(気がする)。

「この向こうには水平線があるんだ。星空と線路が出会う場所がさ。駅なんてないよ」
「……駅がない?」
「だって、駅なんていらないじゃないか。出会った後も、ずっと続いていくんだから」


 『若き数学者のアメリカ』のパクリ。Oh! Blue Eyes!
 駅は、中盤で何かに喩えておくべきだった。
 目的地に喩えて『でも、駅に着いたらこの旅は終わってしまうのではないか』と言っておけば良かった。


線路の上を平均台に見立てて走っていた美知花が、足をつるっと滑らせてしまう。私に背中ごとつっこんできて、私は支えきれずに後ろに倒れてしまう。


 この滑り方は雨の日にしか出来ない。
 バランス崩して、線路の間に着地するために半回転したとこに茉莉がいて押し倒すのが自然だった。


【総評】
 線路の様子が何一つ書かれていない。
 かつて、友人に「どんなとこにいるのか全く描かれないから、イメージするときに、登場人物を真っ白な空間に配置するしかないんだよね」と言われたが、今回も(というかいつも)同じミスしてる。
 場所の説明って、書いても物語が進まないから、即興小説バトルでは特に敬遠しがちになる。だが書かねば。

 ↓↓一応、あの後ロケハンに行って思い付いた描写↓↓

 ・背の高い木々の間に作られた、秘密基地のような空間
 ・息がつまる。まるで海の底に潜ってるみたい
 ・不揃いの石の間に敷かれた枕木の上を、同じ歩幅で歩く
 ・石を踏む音がやけに大きく響き、緊張感が内側で震えている
 ・線路は真っ暗で先が見えない。枕木の僅かな傾きだけが道標だ。
 ・遠くで踏み切りの音が訴えかけているような錯覚に陥る。
 ・後ろを見ると、自分が歩いた道がある。まるで、自分専用に作られた道のようだ。
 ・目を凝らせば、遠くに青い光が見える。まだまだ進める。大丈夫だ。

テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学